「きっさこ和束」の建物は明治から大正頃に建てられたものを昭和の初めに北側半分を前庭を作って総2階に改修したと考えられます。外観は格子と犬矢来があり家の中には通り庭、井戸、坪庭、火袋が残る貴重な京町家です。この建物は南側と北側が建った年代が違うというのが大きな特徴です。ゆえに表玄関から見て屋根の高さが違う構えになっています。8年前まで祖母が暮らしていましたが亡くなって5年ほど空き家になっていました。この家を再生させようと3年前建物全部を大改造してカフェとしてオープンさせました。

「きっさこ和束」は見学もできますので京町家に興味がある方は是非お越しください。

鍾馗さん 小屋根に飾られている魔除けの神様です。右手に剣を持ち睨みを利かせています。

出格子 窓から外へ張り出して作ってある格子。形や様式によって職業を表現していました。

通り庭 玄関から奥まで連続する土間の空間です。現在の台所にあたる空間で、おくどさんや井戸があります。

犬矢来 竹で組んだ緩やかな曲線を描いた囲いで雨の跳ね返りなどから壁を守ります。

坪庭 町家には必ず庭が組み込まれ、薄暗くなりがちな部屋の中に光や風を通して、四季折々の情景を織りなしてくれます。

「はしりにわ」の上部には、大屋根までの小屋組みが見上げられる吹き抜け「火袋」が広がります。下からの煙が抜け、天窓や高窓からは光や風を通します。